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2024/08/26 11:21

8/27に受注が開始される『NEW Glissando 810』
9月からはついに『Hummingbird original』もリリース予定となっています。
今年の秋、冬からこのコンビが世の中に解き放たれます。
【スピニングロッドでビッグベイトを扱う意味】
流れの中で動き過ぎを抑制し、その微かなテンション(ルアーにかかる水圧)をキープさせ、流しながら揺らぎで誘い出す。夜のミノーイングを制すには不可欠なスキルです。ビッグベイト用のベイトタックルでは極めて難しいのです。キョロキョロ140Fも流れの中ではそういった使い方なんですが、実はHummingbird(以下HB)はキョロキョロの原型となったモデルです。140F・GRANDEを経て、二つとは個性が全く違うミノーが遂に完成しました。
前作の Glissando810 Titanium frame版(以下、旧GS810)でもHBのキャストに問題はありませんが、リリース後からHBの再開発に着手していた事もあり、キャストするためにはロッドに少し余力が欲しいところでした。
旧GS810は、20g〜60g辺りの投げやすさを優先させたバランスにセッティングしていましたが、バットセクションのパワーはまだまだ『ゆとり』があったので、前作のチタンフレームガイドからステンレスフレームに移行するにあたり、ブランクスはそのままに他の全てのバランスを見直す事にしました。
【チタンフレームからステンレスフレームに変えた理由】
先ず、ステンレスフレームにする理由は正直に言うと金属全般ですが、チタンの価格高騰化です。しかしよくよく見渡すとライトショアジギクラスから上のロッドはほぼステンレスフレームを採用しています。何故かというとロッドの総重量に対してチタンフレームにするメリットがそこまで無いからです。性能をそこまで損わないのであればステンレスフレームにしようという事で再開発がスタートしました。
【ブランクスのポテンシャルを100%引き出すアップデート】
更に重さのあるルアーをキャストしやすくするためにはブランクスのパワーアップを思いがちですが、そうすると適合ウエイトのキャスト制度やファイト時の負荷など、他に弊害が出るので、事は単純ではありません。無闇にパワーを求めず、今のパワーのあるブランクスを活かすために足回り(グリップセクション)を徹底的に作り直しました。旧GS810のリールセッテングより5cm上に引き上げ、リアグリップが39cm→44cmに。更にはBRC(ソフトバットキャップ)を一番大きいサイズに変更。リアグリップ径も合わせて太くし、DRT社のBUNPY GRIP(PAT)も引き続き採用。更に力が入りやすいセッティングに。車のハンドル径で回しやすさが変わるように、リアグリップの役割は極めて重要なんです。旧GS810のルアー適合ウエイトの上限である80gから更に伸ばし、120gまで投げやすいバランスに生まれ変わりました。ロッドの扱い方に問題がなければキョロキョログランデ(140g)も普通にキャスト可能です。
紆余曲折がありながらも、旧GS810のアキュラシーを踏襲しつつ、ヘビーウエイトルアーのキャストにかかる負荷をできる限り排除したので、初速も上がり、レスポンスが激変しています。
スピニングで扱える適合ウエイトの幅を大幅に更新しつつ、8ftロッドに迫るキャスト精度、ルアーの操作性とバットパワーを活かしたファイトに磨きがかかりました。
ヘビーバーサタイルロッドと言えば聞こえは良いのですが、軽さ・感度・流れに対しての専門的なロッドには敵いません。しかし、苦手とする場所があまりないので、引き出しの多いアングラーに良い相棒になると思います。
ややFよりのRFアクションのロッドなのでジグやダイビングペンシルの操作性も良く、ライトショアジギまでこなせる汎用性があります。
【適合リール】
リールは4000番がベストマッチ。
SW4000 ・5000でもバランスに問題はありません。
【適合ルアーフック】
#4〜#1/0
【適合ラインについて】
使用目的に合わせて、PE1.5号〜3号のご使用をお勧めします。リーダーはガイドに巻き込むならナイロンは60lbまで、フロロは40lbまでを基準にしてください。元々トラブルが少ないストローガイドシステムですが、太くし過ぎたり、結束部分に問題があるとトラブルの原因となります。
ガイドに結束を入れない場合は当然ながらリーダーを太くしても問題ありませんし、トラブルも殆どありません。
ただ、2号ラインで100gオーバーをキャストする場合、指の関節にラインをかけるキャスティングはお避けください。指の先端から第一関節の間の指の腹にかけ、バットセクションに負荷を感じながらキャストしてください。
【リールギア比について】
敢えていうならローギアよりXGの方がフッキングから魚とのファイトまで、ロッドのパワーをフルに活かせます。ここぞという時のドッグファイトで主導権を渡さないパワースピニングゲームを体験してみてください!

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