BLOG

2021/11/27 17:08

【キョロキョロ グランデ】

¥16,500(税込)

Length 200mm

Weight 130g± (リング・フック無し)

Body material 硬質発泡ウレタン

貫通ワイヤー + インナープレート強化構造

キョロキョロ140F発売から2年。もはや別物です。

ルアー質量や製作工程数は約3倍。

価値観は人それぞれです。決して安い金額ではありません。製作にかかる時間・手間やギミックよりも、このルアーに対する価格の本質は、コンセプトでもある自分やユーザーの『Break the record』を叶えるモノに値するかどうかだと考えています。それに挑戦する人だけが購入してくれればそれで良いと思っています。

今後、台頭するルアーが開発されようが自分は全く関係ありません。直しながら育てられるルアーはきっと自分しか作り続けないと思うので。(多分…)

開発当初は、1ピースボディ・100gオーバーで『ぶっ飛ぶ』そして『釣れるアクション』のみを追ってましたが、今ではボディサイズによる浮力と浮角度バランスによる恩恵で、微力ながらトップ的な使い方ができる『自由度』が加わりました。

今回は発売間近に迫った『キョロキョログランデ』について少し深掘りしてお話したいと思います。

【飛距離】

まず『飛距離』に関してはかなり発信もしていたので期待して頂いてる方も多いと思います。通常大きいルアーはジョイント系が大半でしたので、飛距離に関しては妥協する部分はあったと思いますが、ワンピースはそれを気にする事は全くありません。しかしタックルは選びます。『投げられるロッド』と『飛ばせるロッド』は趣旨が全く異なりますので、フルキャストするならバットパワーがかなり強いものをオススメします。(キャストMAX300gは欲しい所です)

※自分はTULALAの【エルホリゾンテ83】を使用(硬過ぎるロッドより多少の粘りがあるロッドの方がキャスト時にかかる身体への負担も少なく済みます)

ほんの少しの追い風が吹いた時にフルキャストで83mを記録しました。平均は70m前後。自分で言うのもなんですが、200mm・140gのプラグに固定重心 + 釣れるアクションを保持させたままぶっ飛ばすバランスを見出すには、かなりの『釣り経験貯金』と完成させるまでのしつこい好奇心がないと、開発にすら取り組もうと思わないジャンルだろうと思っています。

フルキャスト時に怖いのが『ラインの高切れ』なんですが、このルアーの飛行姿勢は抜群に良いため、失速がほぼありません。普段からラインチェックをしたり、ロッドの反動を生かすキャストが出来てさえいればこんなバックラッシュし難いルアーは無いとさえ感じます。言葉ではなんとでも言えてしまうので、実際投げてもらえればわかると思います。

【アクション】

『釣れるアクション』に関しては、140Fと基本は同じく脱軌道フラつきロールアクション?(定義なし)なんですが、よく釣れる140mm系のアクションを持ちながらも、140mmのボリューム感では反応しない魚をその気にさせる力があります。

キョロキョロ140Fはナイトゲームのコノシロパターン時はよく釣れますが、デイゲームは全く・・・でした。

グランデもアクション的にデイゲームは不向きと思っていましたが、この大きさには何故かシーバスは反応するのです。単純に大きさや質量が上がる事での波動も関係しているなと感じました。といってもリアクションが中心のデイゲームでは寄せる力は弱く、居る魚にある程度口を使わせられるといった程度なんですけどね。少し操作が難しいのですが、軽いタッチでのダイビングアクション〜ミノーイングやベイトリールではエクストラハイギアでのデジ巻きなどで使ってみてください。

基本はマズメ〜ナイトゲーム中心のドリフトゲームです。140Fより流れを必要としていないので、ただ巻きでもよりレンジが入りやすく、反応も良好です。

定石ではルアーの大きさや質量が増すと比例して不自然な違和感も大きくなるのですが、このルアーは元々流れの中で釣れるアクションを発動する設計なので、大きくなって水当たり面積が増えた分、ただ巻きでも魚を十分に反応させる事が可能になりました。

もちろん流れの中でも釣れるアクションを保持したままでの話です。

ベイトフィッシュライクな音が出るダイビングアクションを連続してみたり、ストップ&ゴーをさせながらドリフトなどを試してみてください。軽いタッチで動くため操作間隔が掴み難いのですが、このアクションは明暗やヨレのあるシャローエリアでの反応が凄まじく、特にアカメには効果絶大です。ペンシル系より圧倒的にミスバイトが少なく、スレにも比較的強いと感じています。ただ、アップ&ダウンクロスでラインが先行したり、弛みが大きいほどミスバイトは多かったので、魚が乗らない時はラインメンディングを意識してみてください。

『Break the record』

記録を塗り替える為に創ったルアーです。

使いこなせるまで時間は要するかと思いますが、沢山の夢を叶えられる事を心から願っております。

Designed by 永井 晋